初心者向け 釣具のメンテナンスの基礎
釣り酒師あっきーです。
海水で釣りをした後、帰り際と帰ってからのメンテナンスが重要です!
淡水の場合は汚れを落とすだけでも、良い状態が長持ちしますので、ぜひ道具を大切にしてみてください!
ここでいう初心者は本当の初心者ではなく、レンタルタックルを卒業して、本格的に釣りを始めたい人をターゲットとしています。
初心者向け 釣具のメンテナンスの基礎
■ 釣行後すぐに行って欲しい対応
水道の水で、竿とリールに付着した海水を洗い流してください。
淡水は帰ってからのメンテナンスでも大丈夫です。
お湯はグリスなどが流れ落ちるので、厳禁です。
夏に水道が最初は熱かったり、ぬるいときがあるので、その水を出し切って冷たい水で洗いましょう。
おかっぱりの人は飲んでいて残った水などをかけたり、近くの公園の水道水を使ったり、ペットボトルに水を入れて車に置いておくなどの対処をすることをお勧めします!
この際、スピニングリールもベイトリールもドラグを締めてから水をかけましょう。
ドラグ部分から水が侵入して、不調が出る可能性があるので、必ずドラグは締めましょう。
水は真上からかけるようにして、逆さにして水はかけないようにしましょう。
リールの構造上、上からの水は流れ落ちますが、水抜きのホールなどが下には付いていて、そこから水が入ったりします。
ハンドルを軽く回したり、手でラインローラーを洗いながら回すと細かい部分の海水が落ちやすいです。
落とさないように気をつけながら水を切って、柔らかいタオルで拭きあげて、片付けるようにしてください!
ルアーなども水で流しておくといいです。
■ 帰ってからの対応
魚を捌く前に釣具のメンテナンスからスタートです。
釣り場できちんと洗ったならいいですが、水の量が足りなかったりなどで、ささっと洗う場合も多いと思います。
たまに、帰ってるうちに落としきれていない塩が浮いてる場合があるので、もう一度竿とリールを洗うことを推奨します。
淡水はウェットティッシュで拭き上げるだけでもいいですが、3回に1回くらいは洗った方が汚れが落ちて良いです。
ロッドもリールも水でシャワーをかけます。
間違ってもお湯で洗わないように気をつけてください。(グリスやオイルが流れてトラブルの元です)
洗い方は海水で使った直後の洗い方と同じで拭き上げた後は1日くらい陰干ししましょう。
ロッドは洗って拭きあげて、陰干しで十分です。
1日くらい干したら、折れないようにロッドケースにしまいましょう。
■ リールメンテナンス
リールは1日くらい乾かした後、オイルやグリス、ラインコートをつけると次回の釣行がより快適になります。
ダイワのSLPさんの以下の動画がわかりやすいです。
スピニングリール編
ベイトリール編
私はオイルとグリスは、ダイワをメインで使っています。
シマノは粘度が高すぎるので、基本的にダイワメインです。
シマノのリールにもダイワのものを使っています。
リールの寿命を伸ばすためにオイルとグリスを1つずつ、必ず購入してください。
工業用のグリスやオイルを使う方もいますが、特性を理解しないとリールを壊してしまうこともあるので、釣具メーカーのオイルやグリスをお勧めします。
ダイワのほうが使いやすいと感じており、通常メンテはダイワのオイルとグリスでやってます。
ダイワのオイルをスピニングのラインローラー、メインシャフト、ベイトのスプール軸とベアリングに使っています。
それ以外は基本的にダイワのグリスを塗っています。
詳細は動画を見てもらった方がいいです。
シマノのグリスはかなり粘度が高いので、ベイトリールのレベルワインダー部分くらいですね。
海水で利用する場合はグリスを基本にするとベアリングなどが錆びにくいです。
ベアリングの回転がやや落ちますが、実釣に大きな影響は出ません。
スプール軸とラインローラーは、私はオイルを推奨します。
スプール軸は水にはほぼ触れないし滑らかであることが重要なためです。
ラインローラーはベアリングが回らないと糸よれが出やすくなるので、回転がよいオイルの方がおすすめです。
ただし、オイルにするなら流れ落ちやすいので、毎回の手入れをした方がいいですし、ラインローラーはよく海水が触れるので、ゴリ感がでたらベアリングを交換しましょう。
またグリスやオイルを塗った後、そのままにするのではなく、ティッシュや綿棒(子供用が使いやすい)ではみ出ているオイルやグリスは拭き取るとよいです。
シマノはラインローラー部分に専用のグリスでX-プロテクトやコアプロテクトを実装しており、特別な対応が必要です。
通常はオイルもグリスも塗らない形で良いかと思います。
海水に落としたりした場合は、オーバーホールに出しましょう。
シマノのラインローラーのメンテについてまとめたページがありましたのでリンクします。
https://fishingmania.jp/tokusyuhassui/
ラインコートは、ラインがよく滑って、ガイドに絡みにくくなったり、コーティングすることで海水や汚れをはじき、少しでもラインが長持ちします。
詳細は以下のブログでまとめているのでご覧ください。
PEラインコートのすすめ(リアルメソッド PEラインコート)
■ オーバーホールについて
オーバーホールは、リールを全部分解して、クリーニングとグリスアップしていく作業です。
費用は4000〜5000円ほどかかりますし、期間も一ヶ月ほどかかります。
正直、定価2万以下なら、オーバーホールするよりも新しいリールを買った方がTOTALコストが安いので、買い直すのも手です。
私は、定価2万以下は不具合がでたらベアリング交換などを試してダメそうなら、それで諦めています。
気に入ったリールで、長く使いたいと思うこともありますが、長く使ってる分、色んなところにガタがきてて、パーツ交換などでお金がかかるなら、その分を新しいリールに投資しようという考えです。
定価3万以上なら、長く使うために定期的にオーバーホールする価値があると判断して、利用頻度を鑑みて出すようにしています。
以前、オーバーホールに出す時の注意事項をまとめたので、ご覧ください。
ダイワ スピニングリール 修理(20 ルビアス LT3000-CXH)
メンテについては、こちらのサイトの情報をもとにオーバーホールに出すようにしています。
https://selffish.jp/oh.html
私はダイワのリールが多くて、ほとんどがマグシールドが付いているため、こちらのショップが利用できないので、近くの釣具屋さん経由でメーカーに頼んでいます。
おおよそTOTALの使用時間が60〜100時間ほど利用したものを出しています。
対象のリールを使うタイミングがあまりないなら数年に一度、利用頻度が高いリールはおおよそ年に一度出す感じです。
リールは精密機械なので、正直素人が分解すると戻せなくなる可能性があります。
かなり小さいパーツもあり、無くしたり、組み立て方がわからず、パーツを壊したりなどをする可能性があります。
またリールを分解して組み上げるのは慣れていないと3時間とかかかるので、その時間を考えるとオーバーホールに出した方が無難だと考えています。
人それぞれに考えがあると思うのでお任せしますが、私のおすすめのオーバーホールの利用方法は以上です。
これらを実践すれば、ロッドやリールのトラブルが極力防げます。
ぜひ、ご自分で最低限のメンテナンスをしつつ、高いリールはたまにオーバーホールに出して、大切に道具を使いましょう!
では、また!