東京湾 ボートサワラ 初心者向け 釣り方とルアー選定
釣り酒師あっきーです。
2019年に初めて東京湾でボート(船)から青物(サワラ、イナダ)を釣りました。
それから継続して青物ルアー船に乗っています。
これまでの経験を振り返って、初心者向けに釣り方とおすすめのルアーをご紹介いたします。
ここでいう初心者は本当の初心者ではなく、本格的にこの釣りを始めたい人をターゲットとしています。
私が通ってる林遊船の林克樹船長のサワラ釣りのアドバイスがルアマガプラスで記事になってます。
https://plus.luremaga.jp/2021/08/18/116025/
ぜひ一度目を通すことをお勧めします!
東京湾 ボートサワラ 初心者向け 釣り方とルアー選定
東京湾は秋~冬にかけてがルアーフィッシングの好機で、サワラを中心とした青物、ランカーシーバスが狙えます。
特にサワラはボートから狙うとサイズがアベレージで70cm~80cmと大きく、引きが強烈ですし、食べてもおいしいのでぜひチャレンジしてほしい魚です。
この記事では、サワラを釣る際のルアー選定と釣り方に特化して情報をまとめます。
東京湾のサワラ釣りは、2022年までに主に2種類の釣り方で釣ります。
大きく分けて、キャスティングとブレードジギングです。
表層にいる場合はキャスティング、中層〜底にいる場合はブレードジギングでの釣りとなります。
それぞれの釣り方と、ルアーの使い分けについてまとめていきます。
キャスティング
サワラが活性が高い場合、水深0〜10mくらいの浅場にいて、状況によってサワラが跳ねたり、ナブラが発生したりします。
この状況はとても食いがいいので、ロングミノー、ヘビーシンキングミノーを使い分けて釣るのが一般的です。
初心者は、ルアーに動きを出すためのロッドワークが苦手であるため、基本的にただ巻きでの釣りが基本となります。
活性が高い時のサワラを初心者が釣るためにもっとも近道は、ヘビーシンキングミノーの早巻きです。
初心者の時はナブラがないとなかなか釣れません。誘い出して釣りあげるのは上級者のテクニックです。
ただ、目の前にナブラが来た時に、船長の指示とともにすぐに投げて、早巻きをすれば釣れる可能性が高まります。
ライントラブルが発生しないように、キャスト技術は磨いておきましょう。
ポイントは周りをみて落ち着いて素早くキャストすることが重要です。
また、フェザリング(人差し指でラインの出方をコントロールする)をきちんとやることで巻き出しが早くなり、釣れる可能性は上がります。
カラーチョイスのおすすめとして、天気がいい日はギンギラした銀色系。
曇りや雨のローライトのときは、金色やコットンキャンディなどが釣れる印象があります。
ヘビーシンキングミノー
ヘビーシンキングミノーは、80mm〜90mmのコンパクトなフォルムで、25g〜30gのとても重たいルアーです。
コンパクトで重さがあるので、遠投できて、すぐに沈む点が特徴です。
ただ巻くだけで釣れるので、初心者にはとてもおすすめなルアーとなります。
主にナブラ狙いで、自分のリールで巻ける限界の速さでただ巻きで釣るのが基本です。
ナブラがないときに、投げて30秒ほどカウントダウンして、10〜15mまで沈めて早巻きでも釣れる時があります。
大船で風が向かい風の時で、5〜10mに反応がある時などは、ヘビーシンキングミノーがいいです。
昔からよく釣れると言われているのは、ジャクソンのサゴシチューン。
晴れはギンギラのサゴシのエサ、曇りや雨はナギラサゴシゴールドがおすすめです!
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早巻きで、たまに勝手に不規則な動きをしてくれるので、初心者でも使いやすくよく釣れるルアーです!
もう一つヘビーシンキングミノーでおすすめなのは、ダイワのサゴシーZ95HSです。
晴れはギンギラギン、曇りや雨はサゴシ竜宮城やキンキラキンが実績高いです。
こちらもよく飛び、サゴシチューンより安定した動きです。サゴシチューンで釣れない時にこちらを使うと釣れたりします。
動き的にはサゴシーZはナチュラルな動き、サゴシチューンはアピールな動きで、状況によって使い分けます。
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とても綺麗な動きで、かつ価格が安いという点で、ダイワさんやるなという印象。
ロングミノー
ロングミノーは、13cm〜14cmの大型のミノーで、主に早巻きとジャーキングでの利用です。
こちらは、ナブラが起きてる時、魚探の反応が0〜5mの時にメインで使います。
魚の動きが早くて、広い範囲にアピールして魚を寄せたい時などはロングミノーが有効です。
また、魚探で10mよりも深いところで反応があるときでも、ロングミノーで表層をジャーキングしてるとサワラが深場から浮いてくることもあります。
それだけアピールが強いのが特徴です。
ルアーが長い分、風の抵抗を受けやすく、ある程度キャストに慣れないとなかなか飛ばないので、初心者は基本はヘビーシンキングミノーでいいです。
少しづつキャストに慣れたら、ロングミノーも使ってみてください。
ナブラの時は早巻き、ナブラがない時はジャーキングで誘い出す形です。
初心者のうちは、リズムよくジャーキングをするのが難しいので、ナブラの時は早巻きのみで勝負でいいです。
ナブラがなくて反応があるときに、周りの上手い人をみてジャーキングを覚えてください。
ジャーキングは以下のイメージトレーニング用の動画を見るとよいです。
ロングミノーの方がボディが大きいこともあって、誘い出しではヘビーシンキングミノーよりも釣れる印象があります。
ただし、向かい風に弱いので、大船などで向かい風の時はヘビーシンキングミノーがおすすめで、追い風のときにロングミノーを使いましょう。
ジャーキングも縦ジャークと普通の下向きのジャークがあります。
縦ジャークのほうが楽に左右にルアーを動かすことができますが、ラインスラック(糸をわざと緩めて、糸の反動を使ってルアーを動かす)の使い方が難しく、初心者は下向きにラインを張りつつジャークする方が簡単です。
初心者向けにおすすめなのは、メガバスのX-80 MAGNUMです。
重心移動が素晴らしく、遠くに飛ぶのと、ただ巻きやジャークで安定した動きである点が良いです!
特に初心者にとって、よく飛んでただ巻きでよく泳ぐという点が魚に近づく一歩なので、こちらを準備して欲しいです。
カラーは天気が良い時はHT CHART BACK IWASHI、曇りや雨の時はGLX AKAKIN IWASHI IIなどがよいでしょう。
割とサワラはチャート系、UV系に反応が良くて、メガバスのX-80 MAGNUM+1にある、どチャートとかよく釣れます。
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ジャークができるようになったら、OSPのルドラ、パームスのアークローバーなどもおすすめです!
最近は人気がありすぎて、なかなか売ってないですが、ブルーブルーのブローウィンもおすすめです!
開発担当の方のツイートで使い分けについて記載があります。
ブローウィンジャークのお話。
140J
ジャーキング特化にしており、強い入力でも破綻せず沈下速度が速いので中層下を誘うにはめっぽう強い。
風に向かって投げてもぶっ飛ぶのも魅力。140S
巻きやトゥイッチ気味な誘いにはむしろこっち。
中〜短距離での表層誘い出しは圧倒的にこちら。参考までに pic.twitter.com/NipKS7QcGL
— 清水 優己 (ずーしみ) (@wildmonkey0113) September 8, 2021
見つけたら買ってみてください!
ブレードジギング
サワラが水深20mを超える深さで反応があるときはメタルジグにブレードがついたものでジギングするのが最近の流行りです。
また、表層で魚はいるけど、ミノーで釣れない時にブレードジグで釣るのが有効な時があります。
ベイトフィッシュがシラスやカタクチイワシの小さいサイズのときは、ミノーに反応せず、小さなサイズのメタルジグに反応する場合があります。(マイクロベイトパターンといいます)
サワラはガツンと当たるので、その時に合わせず、竿に重みが乗って、魚が反転してから合わせてください。
表層でのブレードジギングは遠投して、可能な限りの早巻きで釣るのが基本です。
ロッドのパワーにもよりますが、最低40g以上が釣りやすく、潮の流れによっては60g、80gも使えるといいです。
払い出しならバーチカルに落としても、沖に流されるので釣りやすいので、ロッドに対してやや重めのジグを使っても大丈夫です。
深場を狙う時の釣り方は、払い出し側か抱え込み側かで変わります。
払い出し、抱え込みを判断する方法は、船に乗って座席が決まり、ポイントが定まった後に一度ルアーを真下に落とし込んでみてください。
ルアーが船から離れていく場合は払い出し、ルアーが船の下に入り込んで行く場合は抱え込みといいます。
要は潮の流れがどちらに流れているかによって、釣り方を変えます。
払い出しが釣りやすくて、釣れる可能性が高いです。
抱え込みは釣りにくく、釣るためにはいろいろ工夫が必要です。
払い出し、抱え込みのどちらにせよ、ブレードジグをできる限り遠投します。
遠くに飛ばせば飛ばすほど誘える範囲が広がるのでいいです。
底まで沈める際は、沈めている間フェザリングをして、糸ふけを出さないようにして、底についたらすぐに巻きあげましょう。
これで根掛りが、ある程度防げます。(完全には難しいです)
払い出しと抱え込みの釣り方例は以下のとおりです。状況によってジグの重さやフォールの待ち時間は変える必要があります。
払い出しは40gか50gを普通にアンダーハンドキャストして、さらに流されて水深20mで60mくらい出して着底。
30回巻いて、また沈めるうちに20mは糸が出るので、それを繰り返して縦横を幅広く誘えて1キャスト4〜5フォールできて効率が良いです!
抱え込みは、40gでは着底に時間がかかるし手前に流されて、ジグが動かないので、60gをメインに利用。
キャストして、着水後すぐに、ベールを返して、糸を張りつつ、着底を待ちます。
底から早巻きして、残り10mで再度フォール。
船下に入り込みますが、船底に擦らない程度で着底して、回収して誘う形です。
抱え込みは1キャスト2フォール。
払い出しに比べて効率が悪いです。
運が良ければ周りが釣れてないときでも、これでサワラをゲットできる可能性があります。
メタルジグはほかの魚が釣れることも多いです。
シーバスやアジ、サバ、タチウオなどいろいろおいしいお魚に出会えるのでナブラがないときはメタルジグがおすすめです!
おすすめのルアーは、アクアウェーブのメタルマジックです。
タングステンがコンパクトでより遠くに飛ぶのでおすすめですが、メタルマジックショアという鉛でも釣れます。
特にマイクロベイトパターンで広く探る時はTGの方が有利だし、そうでなくても広く探れるのはTGなので、お金に余裕があればTGを買いましょう。
高速で巻いても安定したブレードの動きで、東京湾でもかなり実績が高いです。
カラーはUVピンクシグナルO.B.が私の実績カラーで、あとはシルバーやUVマジシラスなどがおすすめです。
基本はロッドが耐えられる重さの上限を使うのが基本です。
ウェイト上限がX5gとかX8gと表記されたものは、+2〜5gのメタルジグならどうにか投げられますが自己責任となります。
アクアウェーブ メタルマジックTG 40g
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メタルマジックショア 30g(タングステンではないので、半額ぐらいで買えるので、こちらも持っておくといいです!)
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最近は、メタルマジックショアを真似たようなルアーがたくさんあるので、メタルマジックが見つからなければ、それ以外のメーカーでもそれなりに釣れると思われます。
まとめ
サワラ釣りはとてもエキサイティングで、楽しい釣りです。
ルアーフィッシングの経験がある方なら取り組みやすく、運がよければ釣れる魚なのでチャレンジしてみてください!
■ サワラ情報
サワラについては以下に情報をまとめていますので、初心者の方はご覧ください。
東京湾奥 ボートルアーサワラ釣り 初心者推奨タックル
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サワラ 初心者向け 捌き方の案内とオススメ料理
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では、また!