東京湾 ボートからの青物(サワラ、イナダ)ルアー 初心者向けタックル選定
釣り酒師あっきーです。
2019年に初めて東京湾でボート(船)から青物(サワラ、イナダ)を釣りました。
それから継続して青物ルアー船に乗っています。
これまでに使ったタックルを振り返って、初心者におすすめのタックルをご紹介いたします。
ここでいう初心者は本当の初心者ではなく、レンタルタックルを卒業して、本格的にこの釣りを始めたい人をターゲットとしています。
サワラを釣ったことがない初心者向けに情報をまとめたので、こちらもご覧ください。
東京湾 サワラフィッシング 初心者向け情報
実釣レビューはこちら
2021/09/04 東京湾 ボートルアー青物(サワラメイン)@江戸川放水路 林遊船 人生初の爆釣でした!
2021/02/13 東京湾 青物ルアー・SLJ@江戸川放水路 林遊船
2020/11/13 東京湾 船サワラ釣り@林遊船
2020/11/02 東京湾 ボートサワラ船@林遊船
2020/10/16 東京湾 ボートサワラ釣り@林遊船
2020/10/02 東京湾 サワラなど青物ルアー船@林遊船
2019/12/28 青物ルアー船@林遊船
2019/11/25 青物ルアー船@林遊船
2019/9/27 東京湾 青物ルアー船(林遊船)
私が通ってる林遊船の林克樹船長のサワラ釣りのアドバイスが先日ルアマガプラスで記事になってました。(2021/8月追記)
https://plus.luremaga.jp/2021/08/18/116025/
ぜひ一度目を通すことをお勧めします!
東京湾 ボートからの青物(サワラ、イナダ)ルアー 初心者向けタックル選定
東京湾はボートから大きなシーバスや青物を狙うことができます!
秋~冬にかけてが良い時期で、秋は青物、冬はランカーシーバスが狙えます。
特にサワラはボートから狙うとサイズがアベレージで70cm~80cmと大きく、引きが強烈ですし、食べてもおいしいのでぜひチャレンジしてほしい魚です。
そんなときに利用するタックルをなるべく安く、でも釣りやすいものを考えてみました。
タックルはトラブルも想定して、2つ用意するほうが無難です。
私が使ってるタックルは実釣レビューを見てください。
ロッド(メジャークラフト クロステージ CRX-702M/S)
選定理由は、価格が手ごろで、十分なパフォーマンスを発揮してくれるので、一本目にお勧めです!
私の使ったレビューはこちら。
東京湾向けボート用ルアーロッド購入(メジャークラフト クロステージ ボートシーバス CRX-702M/S)
ボート釣りでは、7ft(2mほど)の竿を推奨します。
理由は、オーバーヘッドキャストではなくアンダーハンドキャストを余儀なくされる場合があります。
また、魚とのやりとりやオーバーヘッドキャストで他の乗船者に迷惑がかからないように7ft(2mほど)の竿を上限とする船が多いです。
ただ、ロングキャストしたほうが魚が釣れる可能性があがる(遠いナブラに届く、船で近づきすぎて魚にプレッシャーを与えないなどの理由で)ので、上限の7ftを使うとよいです。
ライントラブルやラインカットなどで、釣れる時間帯にすぐに投げられるように、タックルは2本あるとよいです。
その場合、少し短い6.6ftのロッドがあると、ジギングが楽になるし、船の胴の間など、アンダーハンドを余儀なくされる位置の場合にキャストしやすいです!
私はメジャークラフト クロステージ CRX-662M/Sを利用しています。
青物はオープンウォーターのキャスティングが主体となるため、ベイトタックルよりもスピニングのほうが扱いやすいです。
ロッドのパワーですが、青物を狙うなら、ヘビーシンキングミノーやメタルバイブレーション、メタルジグを遠投するため、30g前後のルアーも対応しているロッドが安心です。
個人的にはやや硬めですが、ミディアム(M)がいろんなルアーに対応できるのでよいと考えています。
初心者はやや硬いほうが投げやすいので、その点でもおすすめです!
ガイドのリング部分は硬い素材のアルコナイトやSICがおすすめです。
よく使われてるリングの素材では、Oリング<アルコナイト<SICの順で性能があがり、価格も上がります。
SICよりもアルコナイトのほうが安価なため、最近の1万~2万ラインの竿ではよくつかわれています。
クロステージはすべてのガイドにアルコナイトを使っています。トップガイドがSICだといいですが、何度か使ってみてトラブルはないです。
ガイドのフレームはステンレスやチタンがあります。クロステージはステンレスです。
軽量化と強度アップのためにチタンを使ってるものがありますが、価格がぐっとあがります。
お金があるかたはチタンガイドフレームの竿を選定してもよさそうです。
またライントラブルを減らすため、Kガイドという種類のガイドがおすすめです!
ラインがガイドに絡むトラブルを減らしてくれます。
クロステージはややガイド径が小さいので、リーダーとPEを結ぶ部分が大きいと引っかかることが多いです。
結び目が小さいFGノットをお勧めします。
リール(ダイワ カルディアLT4000-CXH)
<
|
選定理由は、青物に利用できるエクストラハイギアであること、サワラを釣るためのラインキャパシティがあることです。(PE1.5号が200m巻ける)
PE1.5号を巻いてサワラにつかったり、PE1.2号を巻いてシーバスやマゴチに使ったり、PE1.0号に巻き替えてSLJに使ったりもできます。
エクストラハイギアを選定したのは、青物を釣るためには早く巻く必要があるためです。
ザイオンVボディで剛性もつよく、軽いのが特徴。
ルアーフィッシングに必須のラインローラーにベアリングが入ってる点でもお勧めできます。
ドラグもスムーズで、強烈な引きも吸収できます。
竿よりもリールは長持ちするので、すこし良いものを買っておいたほうがいいです。
お金が許すなら、上位機種のほうがよいですが、これから経験するならこのくらいのスペックからで十分です。
もっと上位機種を買った時に予備機としても使えます。
お金があるなら、ダイワのセルテートやシマノのツインパワークラスを購入した方が結果的に長く使えるので、4万出しても大丈夫な方はこちらを購入してください。
竿は高いものは繊細なので、扱い方を知らないうちは折ってしまう可能性があり、クロステージで十分です。
リールに関しては、高い方が安定感があり、ドラグがよく、壊れにくいため、可能な範囲で高いものをお勧めします!
|
|
ライン(シーガー PE X8 200m 1.5号)
価格が安く、トラブルもないので、これで十分です。
いろいろレビューを見た中で、これがよさそうだったので使ったのですが、本当に安くてよい品でした。
ジギングをした際に水深がわかるので、色付きがよいです。
ルアーエディションは単色になってる分少し安いですが、水深がわかるようになってるほうが汎用性があるのでこちらをお勧めします。
リーダー(デュエル HARDCORE POWERLEADER CN 5号(20lb))
ナイロンのしなやかさとフロロの耐摩耗性を考え、こちらを選定しています。
フロロだけのリーダーでも問題なく使えます。
サワラを狙うなら、先糸に50lbのラインを入れることをお勧めします。
サワラは歯が鋭く、すごいスピードでルアーにアタックしたときにライン側をすり抜ける時があり、それでラインが切れます。
その対策で太めのリーダーを先糸に使います。
すこしでもしなやかさを出すためにナイロンがおすすめです!
サワラのルアー1つで2000円位するので、ロストを防ぐために太いリーダーの先糸利用をお勧めします!
結び方は電車結びでいいです。
以前はワイヤーリーダーを使ってましたが、やはりしなやかさにかけるのと、ワイヤーリーダーでは釣れず、船長に相談したところ太目のリーダーがよいとアドバイスをいただきました。
サワラ釣りのプロの方はナイロンが良いとおっしゃっています。
よく聞かれるサワラキャスティングでのリーダーのお話。
過去動画でファイティングリーダー付けてる話もしてるけど、最近は35lbを1ヒロが多い。
もちろんナイロン!!←ここ大事!歯で切れるの怖いからフロロじゃないの?って人多いけど傷ついた時に誤魔化せるのがナイロン!
勘違いしてる人多め pic.twitter.com/4UExZ9IZeK
— 清水 優己 (ずーしみ) (@wildmonkey0113) September 27, 2021
私はこれまでフロロカーボンを使ってましたが、ナイロンも使ってみようと思います。
私の場合、50lbのフロロカーボンリーダーを使い始めてからは、切られたことは一度もありません。(2021年9月時点)
先日も14ヒットしましたが、リーダーに傷が入ることはあっても、リーダーが切られることはありませんでした。
リーダーに傷が入ることがあるので、傷が入った時はすぐに交換するようにしてください。
うまくなると、アクションのつけ方でできる限り切られないようにすることもできるみたいなので、そのテクニックを身につけたら先糸なしでもいいかもです。
第一精工 ノットアシスト 2.0
PEラインは単体では普通に結んでもラインが滑ってすっぽ抜けるので、リーダーを結ぶ必要があります。
その際の結び方で一番強度が高く、ガイド抜けがよいのがFGノットです。
このノットアシストを使うとFGノットを作る時に楽に作れます。
ノットアシストなしでもノットは結べますが、なかなかきれいになりません。
こちらを使い慣れると、楽に玄人が作ったようなFGノットができます。
ラインブレイクを避けるためにもぜひ入手しておいてください。
また、現地でノットを組むのではなく、事前に準備しておくとよいです。
理想は高切れやラインがズタズタになったときに予備スプールか予備リールに変更するのが、釣りをスムーズに楽しむコツです。
# スプールも結構いい値段するので、3万を超える上位機種でなければ、リール本体ごと予備を買うのがおすすめ!
ルアー
ミノーはOSPのルドラとジャクソンのサゴシチューンをそろえましょう。
|
|
|
色は2色ずつ、アピールカラー(チャートやアカキンなど)とナチュラルカラー(イワシやコノシロなど実際の魚のカラー)をそろえましょう。
ルドラのリンクをはった2種類(エメラルドシャッド、アイクルダブルチャートコノシロ)は実績カラーです。
サゴシチューンは、サワラのエサというぎんぎらの色が実績カラーです。
この2つのルアーは、早巻きで安定した動きをしてくれます。
ルドラはフローティング(F)、サスペンド(SP)、ミディアムスローフローティング(MSF)、シンキング(S)などいろんな種類があります。
もともとバスフィッシング向けのルアーとして開発されたものなので、バスフィッシングのコーナーに置いてあることが多いです。
サワラ釣りでは理想はシンキング(S)がよいですが、なければほかのものでも釣れます!
私も実際SPとMSFでは釣りました。最近はSが手に入ったので、Sをメインで利用しています。
ただ、S以外のものは、サワラに切られたときに浮いてくるので回収できる可能性があります。(過去3回、回収できました!)
サゴシチューンはヘビーシンキング(HS)でコンパクトなのでかなり飛びます。
最初はこっちが投げやすいかと思います。向かい風の時などはサゴシチューンがおすすめです!
アクションとしては早巻き、ジャーキングが基本です。
最初は早巻きだけでいいです。選んだルアーは早巻きで動きがよいルアーです。
ジャーキングは最初は難しいので、他人の竿さばきを見ながら、真似をしつつ、体得していきましょう。
ジャークができるようになったら、ブルーブルーのブローウィン140Sやブローウィン140Jもおすすめです!(人気ルアーで最近なかなか売ってません)
開発担当の方のツイートで使い分けについて記載があります。
ブローウィンジャークのお話。
140J
ジャーキング特化にしており、強い入力でも破綻せず沈下速度が速いので中層下を誘うにはめっぽう強い。
風に向かって投げてもぶっ飛ぶのも魅力。140S
巻きやトゥイッチ気味な誘いにはむしろこっち。
中〜短距離での表層誘い出しは圧倒的にこちら。参考までに pic.twitter.com/NipKS7QcGL
— 清水 優己 (ずーしみ) (@wildmonkey0113) September 8, 2021
見つけたら買ってみてください!
ジャーキングは以下のイメージトレーニング用の動画を見るとよいです。
初心者の時はナブラがないとなかなか釣れません。誘い出して釣りあげるのは上級者のテクニックです。
ただ、目の前にナブラが来た時に、船長の指示とともにすぐに投げて、早巻をすれば釣れる可能性が高まります。
ライントラブルが発生しないように、キャスト技術は磨いておきましょう。
ポイントは周りをみて落ち着いて素早くキャストすること、特に最初に投げられるように準備しておくことです。
また、フェザリング(人差し指でラインの出方をコントロールする)をきちんとやることで巻き出しが早くなり、釣れる可能性は上がります。
サワラ釣りでよくあるのがマイクロベイトパターンという、シラスやカタクチイワシの小さいサイズがベイトフィッシュのときになかなかミノーでは釣れない時があります。
そんなときに活躍するのが、ブレード付きのメタルジグです。
初心者は手に入れやすいハヤブサのジャックアイマキマキ30gがよいです。
|
カラーはこちらもアピールカラー(チャートやアカキンなど)とナチュラルカラー(イワシやコノシロなど実際の魚のカラー)の2色を準備しましょう。
ナブラがない状況のときは、これを投げて、表層の早巻か底まで沈めて早巻すればよいだけです。
底まで沈める際は、沈めている間フェザリングをして、糸ふけを出さないようにして、底についたらすぐに巻きあげましょう。
これで根掛りなどもある程度防げます。(完全には難しいです)
運が良ければ周りが釣れてないときでも、これでサワラをゲットできる可能性があります。
メタルジグはほかの魚が釣れることも多いです。
シーバスやアジ、サバ、タチウオなどいろいろおいしいお魚に出会えるのでナブラがないときはメタルジグがおすすめです!
ジャックアイについては、こちらの動画も見てください。
お金に余裕があるなら、タングステンも準備しましょう!
アクアウェーブのメタルマジックTGがコンパクトでサワラの実績も高いですが、人気があって品切れが多いです。
ジャックアイTGの方が手に入れやすいのでリンクをはります。
|
マイクロベイトパターンでシルエットが小さいタングステンじゃないと反応しない時はあるので、もってたほうがいいです。
こちらフックがないので、別途フックは用意が必要です。
サワラの場合はリアフックにトレブルフックをつければよいです。
ブレードをつけてもよいです。
ブレードなしのメタルジグの場合、超早まき以外に竿さばきに慣れてきたらシングルピッチのジャークを覚えてください。
リールのハンドル1回転ごとに1回竿をしゃくる(ルアーにアクションを付けるために竿をあおる動作)だけです。
日によってヒットするリズムが違うので、早くしたり遅くしたりといろいろ工夫しましょう。
釣れてる人を良く観察して、アクションやルアーを参考にすると釣れる可能性が高まります。
シングルピッチジャークは、ジャッカルのビックバッカージグの30gがおすすめです。
|
小物系
グローブ
|
手がすべておおわれるグローブがおすすめです。
青物は早くリトリーブするし、キャスト回数も多く、ラインと接したり、アクションさせる時間が長いです。
素手では、手や指が痛くなることもあるので、グローブはあったほうがいいです。(私は指の皮がむけました。)
ペンチとフィッシュグリップ
|
|
これは釣れた時に必須です。釣れたときにです。
ペンチは魚からルアーを取り外すために使います。
フィッシュグリップは、魚を持ち上げたり、移動したりする際に利用します。
ナイフ
|
船によっては準備されてますが、ない場合もあるので、念のため自分でも持っておきましょう。
船によって、船長さんや中乗りさんが締めてくださる場合もあります。
サワラの顔で凹んでいる部分があるので、そこにナイフを入れると締められます。
その後、左右の鰓の膜を切ってバケツに水を組んで血抜きをして、可能であれば神経締めするとよいです。
|
血抜きと神経締めしたほうが確実に刺身などが美味しいので、ぜひチャレンジしてください!
タックルケース
|
バケットマウスがあると便利です。ごちゃっと何でもいれてタフに使えます。
ロッドホルダーがあると、竿を置くこともできるのでお勧めです!
私はBM-7000を購入し、タックル以外に、レインスーツやタオル、おにぎりやドリンクなど、ほんと何でも入るので助かってます。
私は船の上でリーダーを結びたくない(揺れてて結びにくいし、時間がもったいない)ので、ラインが痛んだ時にすぐに変えられるように、予備のスプールやリールを必ず入れています。
ルアーケースはメイホーのリバーシブル140がいいです。(これはamazonが安い)
水抜きがあって、洗うのも楽ですし。
ただし、洗った後は拭き上げないとフックが錆びます。
クーラーボックス
私は最初、25Lのクーラーボックスに船宿で借りた包丁で頭と尻尾を落としていれたりしてました。
最近はおおきなクーラーボックスを買ったので、こちらを利用しています。
青物用クーラーボックスおすすめ(ホリデーランドクーラー76H)
ただ大き過ぎて運びにくいので、将来的に50L位のクーラーボックスも新調しようかなと考えています。
その他小物
手拭き用タオル、雨の場合や寒さしのぎのレインスーツ、携帯に水がかかっても大丈夫なように携帯用防水ケースなどがあると便利です。
船宿によっては、釣行時間が長いときもあるので、おにぎりやドリンクを持っていきましょう。(暑いときはドリンク多めで。3Lくらい)
ゼリードリンクが手が汚れてても手軽に飲めるので個人的にはおすすめです!
捌き方と料理
何度も捌いたり、料理をした経験をまとめました。
サワラ 初心者向け 捌き方の案内とオススメ料理
船宿
東京にはいろいろルアー船は出ているので、自宅から近かったり、実績がある釣り船を利用してみてください。
私は江戸川の林遊船さんを使っています。とても親切に教えてくださるので、初心者にはお勧めです!
https://ameblo.jp/hayashiyu-sen/
https://hayashi-yuusen.com/(公式サイトができました!まだアメブロと併用しているようです 2021年8月時点)
まとめ
サワラ釣りはとてもエキサイティングで、楽しい釣りです。
ルアーフィッシングの経験がある方なら取り組みやすく、運がよければ釣れやすい魚なのでチャレンジしてみてください!
では、また!