2021 シマノ、ダイワ 新製品スピニングリールの選び方、型番の見方

釣り酒師あっきーです。

2021年の新製品で次にほしいリールを調べてたのですが、どれを買おうか迷ってて、いろいろ調べて買うものを決めたので、その過程を紹介いたします。
結果的には、ライトゲーム用にシマノのアルテグラ C2000S、サワラ用にカルディア LT4000-CXHを購入することにしました。
3/18ころまでは、ブラックバス・キス用にダイワのカルディア LT2500Sも買おうかなと思っていましたが、同じ機種を買うのは変化がないので、買うか迷っています。(ルビアスのLT3000-CXHの替えスプールを買って、0.6号を巻いてキスに使うことにしたので購入は見送ります。)

2021 シマノ、ダイワ スピニングリールの選び方、型番の見方

2021年にシマノはアルテグラ、ダイワはフリームス、カルディアと初心者から中級者が良く選ぶ機種がリニューアルされます。

シマノのアルテグラはマイクロモジュールギアⅡ、ロングストロークスプール、サイレントドライブ、Xプロテクトなど上位機種のストラディックと同等近いスペックでリニューアルされます。
ストラディックは値段帯が異なるので、技術は一緒でも素材にある程度お金のかけ方は違うと思いますが、大きな違いはボディがアルミかCi4+かです。
あとは過去のアルテグラに比べるとワンピースベールがついているのが良いです。
(12 アルテグラはワンピースベールだったのですが、17 アルテグラはベールが旧来に戻ってたので買いませんでした。)
また、シマノのページでは書いてないですが、フィッシングショーの動画を見てみると、ストッパーレスボディになってる点がよいです。
http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/6268

ダイワのフリームスはザイオンVという素材を使ってリニューアル。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/special/product/21freams/
残念ながら、ON/OFFストッパー付きボディになってる点が、この機能は不要な私にとってマイナスです。
基本的にストッパーでコントロールするよりは、ドラグで糸の出方をコントロールするほうが人間の反応する時間がカットされることで、魚の引きにリアルタイムで対応できますし、釣りに集中できます。
安いリールでドラグが使い物にならないものだと仕方ないですが、正直ダイワはATD(オートマチックドラグシステム)が実装されてるならば、ストッパーはいらないと考えます。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/special/atd/
ストッパーをなくすと海水の入る部分が減りますし、部品点数が減ることで強度も上がることが想定されるので、個人的にはストッパーなしがよいです。

ダイワのカルディアはザイオンVを使ってモノコックというスペックでリニューアルされます。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/special/product/21CALDIA/
モノコックの最大のメリットは、ギアのサイズが同じボディサイズだと大きくできることです。
https://www.daiwa.com/global/ja/monocoquebody/
その分巻く強さが上がりますし、耐久性があがります。
また、カルディアは、ストッパーレスボディで、フリームスに比べてこちらはいい感じです。
私の選定基準といろいろ調べた中で気づいたことをまとめたいと思います。

私が欲しいリール

以下の3台を探してました。
・アジングやメバリングなどのライトゲームに使えるリール(2000番程度)
・バスフィッシングの予備リール(フロロ5lbが100mくらい巻けるもの)とキス用を兼用できる軽めのリール(2500番程度)
・サワラやシーバスなどの2本目のタックル用のリール(4000番程度)
せっかくなのでいろいろな機種を使ってみたいと思い、アルテグラ、フリームス、カルディアの3機種をそれぞれ買いたいなと思って選定に入りました。

ライトゲーム用


(写真はイメージです。買ったら差し替えます)

シマノのアルテグラは、1000番やC2000番はフリームスやカルディアと同じくらい軽い(185g)のですが、それ以上は割と重め(2500番で225g)。
フリームスやカルディアは2500番クラスでも軽めで、200gを切ってきます。
ダイワの2500番は、LT(Light&tough)コンセプトなので、実際は2000番クラスのボディだからだと想定されます。
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/spin_rl/LT_LightTough/index.html
最近はシマノでもダイワでも2000番以下はボディは1000番台を使ってるのが主流です。
そういう観点で2000番台のボディを使ったものが減っていて、正直、ダイワでもシマノでもそんなに差がありません。
2500番以上でダイワを選びたかったという点、ストッパーレスである点、なるべく価格が安いという点で、ライトゲーム用はシマノのアルテグラ C2000Sと決めました。

バス、キス用(買うのやめました)

(ルビアスのLT3000-CXHの替えスプールを買って、0.6号を巻いてキスに使うことにしたので購入は見送ります。)

(写真はイメージです。)

ライトゲーム用でアルテグラを選んだので、ダイワを選定しようと考えました。
最近のダイワの2500番以下はFC(フィネスカスタム)という、1000番台のボディを使ってスプールサイズだけ変えるものが主流です。
1000番台のボディということは、コンパクトなボディでギアが小さく巻く力や耐久性が低い分、軽さを優先する仕様となります。
FC(フィネスカスタム)についての説明
トラウトやアジング、メバリングなどライトゲームに特化した釣りならFCを選ぶことによるメリットが得られます。
今回のバス、キスの場合だと、特にキスで20号程度の錘を引くことを考えると巻きの強さが欲しかったので1000番台のボディは避けたかったです。
そのためFCは選びませんでした。

2500番台で探したときに、ダイワはフリームスで200g、カルディアで195g、シマノのアルテグラは225gとメーカーでだいぶ差がありました。
この差は、ダイワはLT2500と表記されていますが、LTコンセプトで2500番ですが2000番台のボディで提供していることが大きな理由だと想定されます。
シマノは純粋に2000番のボディで提供するスペックがないので、ダイワとシマノで重さに差が出ています。
私が利用しようとしているキス釣りでは、なるべく軽いほうが釣りがしやすいのはわかってたので、軽さの点でダイワが良いと判断。

私が使おうと思ってたラインは、バスでフロロ5lbが100m、キスでPE0.6が100m巻ければよかったので、シャロースプール(糸巻量が少ない浅めのスプール)でよいと判断。
(スプールは糸を巻く部分のことを言います)
この点で、フリームスはLT2500しかなく、カルディアはLT2500Sのシャロースプールモデル(型番の中にSとつくとシャロースプールを示します)がありました。
アルテグラは2500のシャロースプールはハイギアしかなく、私はバス釣りとキスで使う想定でハイギアは必要なかったので、選定から外しました。
バスのワーム専用とかならハイギアも選択肢に入りますが、主にキス釣りが一番メインで利用しそうだったので、ノーマルギアを選定しました。

シャロースプールを選ぶにあたって疑問になったのは最大ドラグ力。シャロースプールになると半減します。
調べてみると、そもそもライトライン(細い糸)を利用することを想定した設計で、強すぎるドラグは必要がないというところからの設定となります。
ライトラインで釣りをする場合、なるべくスムーズに糸が出るようにドラグワッシャーをフェルトにして1枚使うタイプになっていることが多いようです。
シャロースプールでないリールはより太い糸が巻かれる可能性(特に強めのPEなど)を想定して、最大ドラグ力を上げる(フェルトを3枚にしてドラグの力を上げたりします)形となります。
その分ライトラインを巻いた場合の糸の出方は少し変わってくるので、ご自分が利用する糸の太さを想定したうえで、選択する必要があります。
また、最大ドラグ力は参考値であり、実用ドラグ力が表記されているならばそちらを参考にしたほうがいいです。
http://fishing.shimano.co.jp/faq/63
基本的に実用ドラグ力は最大ドラグ力の半分程度です。
たとえばPE1号のラインを使ってるなら、ドラグの設定値的には1kg~1.5kgで十分そうです。
口が切れやすいターゲットなら緩め、根魚など一気に底から引きずり出したい、ヒラマサなどで根に走らせないなら強めという感じで設定します。
ほとんどのリールは想定されるラインのドラグ設定を考えて、最大ドラグ力は設定されているので、あまり気にしなくてもいいです。

あと気になったのは、フリームスのLT2500はなぜか2500番クラスなのにHG-TというT型のハンドルノブ(巻くところの手で握る部分)。

(この写真がT型のハンドルノブ(Tノブ))
個人的には2500番までは、HG-IライトというI型のハンドルノブのほうが使いやすいので、HG-Iを好んでます。

(この写真がI型のハンドルノブ(Iノブ))
ある程度巻くのに力がいるような釣りをするならT型か丸型がよいですが、バス釣りのノーシンカーなどを使う場合はI型のほうが使いやすいです。
キス釣りでは、T型でもよかったのですが、バス釣りで使うことも想定したので、I型がよかったです。
ハンドルを好みのものに変えようとすると追加の出費がかかります。(使いまわせばいいけど、予備がなかった)
モノコックになることでより耐久性が上がる点と、ストッパーがないことで耐久性があがる点、5gですが軽くなる点で、カルディアのほうが惹かれました。
カルディアとフリームスの価格差が5000円程度だったので、ハンドルを変えなくていい点、ベアリングが追加される点、モノコックボディになる点を考慮すると、カルディアを選んでもいいかという気になりました。

結果的に、ダイワのカルディア LT2500Sを選ぶことになりました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ダイワ 21カルディア LT2500S
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サワラ2本目の竿用

サワラやシーバス用は強さを重視したいので、4000番クラスが選定対象となります。
また、サワラを狙うなら、ギアがエクストラハイギアが理想。
ということで、シマノなら4000XG、ダイワなら4000-XHとなります。

先日サワラ用に20ルビアス LT4000-CXHを買いました。
ルビアスはボディとローターに樹脂(ザイオン)を使ってるので、同じ樹脂よりは強さで選ぶならアルミなどの金属ボディが良いなと思いました。
しかし、ダイワならレグザかセルテートやシマノならストラディックかツインパワーとなります。
シマノのストラディックの4000XGは重さが280gと割と重めですし、バス用で使ってるので別のものを使いたくて、こちらは対象外としました。
シマノのツインパワーは、実売価格が4万くらいで高いです。
ダイワのレグザはすでに持ってるため、使ってないものを使ってみたかったので対象外。
セルテートはLT4000-CXHで235gとアルミにしては軽いですが、実売価格が4万くらいで高すぎで買えない。

カルディアだと、ボディとローターがザイオンVという樹脂のため、セルテートよりも軽い230g。
ルビアスのザイオンとカルディアのザイオンVが比較できるのは面白いという点でもカルディアは気になりました。
ギアが大きめのモノコックが良いという点も、カルディアのメリットです。

結果的に、ダイワのカルディア LT4000-CXHを選定しました。

届いたので簡易なレビューと、ベアリングの情報をまとめました。
ダイワ 21 カルディア LT4000-CXH ベアリング追加

選定を終えて振り返り

選定をしていろいろ比較してるとメーカーの思惑なども少しづつ見えてきます。
わざと仕様を変えることで上位機種を選びたくなるような仕様を見るとちょっと残念な感じもありますが、それがビジネスなのかもしれません。
あとはターゲット層の違いもあるかもしれません。

同じ価格帯のフリームスとアルテグラでも、初心者に近い人を取り込もうとするフリームスと、少し釣りがわかってる人を取り込もうとするアルテグラという印象を受けました。
同じメーカでも価格帯の違いでリリースする型番の違いをみると、フリームスは初心者向け、カルディアは中級者向けと感じました。

結局は釣りがわかればわかるほど、機種の違いが分かるようになって、結果的に上位機種を選定する理由がどんどん増えてきますね。
フリームスも使ってみたかったのですが、ON/OFFストッパー付きボディという点がどうしても受け入れられませんでした。
カルディアが2個買う点は経験値的に微妙な部分もありますが、ルビアスやストラディックとの純粋な比較を楽しんでみたいという点で買ってみることにしました。

今回のリール選定は1月末にリリースされることがわかって、1か月半ほどゆっくり悩んで今回の結論になりました。
悩んだポイントなどもまとめておいたので、これからリール選定をする方の参考になればと思います。

では、また!

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