【保存版】初心者向けリールの選定方法
釣り酒師あっきーです。
東京湾でのボートルアーフィッシングを初心者がどうやったら楽しめるかをいろいろ考えています。
今回はリール編です。電動リールは使ったことがないので、対象から省きます。
ここでいう初心者は本当の初心者ではなく、レンタルタックルを卒業して、本格的に釣りを始めたい人をターゲットとしています。
ロッド編はこちら-> 【保存版】初心者向けロッドの選定方法
【保存版】初心者向けリールの選定方法
■ 結論
私が考えるポイントは以下の三つです。
・対象魚を決めて、その対象魚に合わせたラインが200m巻けるものを選びましょう。
・予算の許す限り、高いリールを購入しましょう。できるだけ最新のものがよいです。
・ロッドとリールを一緒に買うなら、予算の6割をリールに振り分けましょう。
詳細は以下にまとめます。
■ 選定の方法
まずは何を釣りたいか、これが一番重要な基準です。
対象魚が決まったら、次にその魚を釣るための糸の太さを調べます。
地域ごとに釣り方が違ったりして、利用する糸の号数などが異なる場合があるので、ネットで検索してみる必要があります。
(釣りに行く地域名、対象魚で検索する)
例えば、
・ルアー釣りなら、スピニングかベイト(両軸)かで糸の太さが変わります。(初心者はスピニングがオススメ:右側のリールです)
・ベイトでも、ビッグベイトを使うならかなり糸が太くなります。(PE5号とか)
・タチウオなど、天秤かテンヤかジギングかで多少糸の太さが変わります。(PE1号〜3号くらい)
・東京湾タチウオは、季節によって狙う深さが変わり、利用する錘が変わるので、糸の太さも変わります。(夏はPE1〜1.5号、冬はPE2〜3号)
・海の船釣りの場合、船宿で糸の太さが変わることもあるので、船宿が決まってればルールに従う。
(従わないとおまつりが増えて、船長や隣の人などに迷惑をかけるため)
(おまつりが増える理由は、糸の太さで水の抵抗が変わって、水中での糸の動きが変わることで、隣の人の仕掛けが絡みやすくなります)
大体X号~X号と幅があるので、私のおすすめは太いほうに合わせることです。
細い号数に合わせて買って、後で太くすると必要な長さの糸が巻けない可能性があるからです。
太い糸を細いものに巻替えるなら、下巻きして対応ができます。
細いものに合わせるメリットとしては、リールが軽くなること、糸が細くなることにより操作しやすくなること、あたりが取りやすくなるなどがありますが、慣れないうちはそのメリットを生かせないので、初心者は太めに合わせることを勧めます。
糸巻量は200mを基準としてください。
釣りの途中で高切れしても釣りが続けられる長さと考えているためです。
予備のリールやスプールがあれば必要最低限の糸巻量でも良いです。(この方が軽いタックルとなるので釣りやすい場合が多いです)
淡水の釣りやライトソルト、浅場の餌釣りなら100~150mでいいです。
大物や深海を狙うなら300m以上必要な場合もありますので、状況に合わせて変更してください。
最後にカウンターの有無を選択してください。
船のエサ釣り、ジギング、タイラバなどは深さなどがわかるとより釣りがしやすいので、あるとよいです。
それ以外の釣りはほぼ必要はないです。
カウンターは多少ずれがありますが、数値でわかりやすいので、再現性が上がる点で良い機能です。
カウンターがないほうが安くて、軽くなるので、必要がなければないほうがいいです。
慣れればラインのカラーで判断もできるので必須ではないが、あると便利という感じです。
対象魚、釣り方、糸の太さ、糸巻量、カウンターの有無を明確にしたうえで次のステップに進んでください。
■ リールのサイズとグレードの選定
まずは予算を決めてください。
素材や機能で考えると上位機種しか選べなくなりますが、買えなければ意味がないためです。
背伸びしてもルアーや糸の予算を削るとよい結果には結びつかないので、最初に決めた予算内で買ったほうがおすすめです。
ロッドとリールを一緒に買うなら、リールに予算の6割を使うようにするとよいです。
ロッドは折れますが、リールが壊れることは少ないので、少し良いものを買っておくと、使いやすいし、機能もよくなるのでお勧めです。
価格ですが、どのメーカーも5千円刻みでグレードが分かれています。
高くなれば素材やベアリング、技術が変わり、確実に高いほうが使いやすいです。
メーカーの違いが多少あるので、予算を決めて、その範囲内でメーカーごとに選定してみて、スペックを比較する感じです。
日本なら2大メーカーのダイワ、シマノ、海外メーカーのアブガルシアが有名です。
選定条件に合わせて、リールの型番を選定します。
おおよそメーカーが提示している価格の3割引きが実売価格となります。
ルアーの場合、巻くのが基本なのでなめらかで軽いものを使いたいので、良いものを使っています。
餌の場合、魚とやり取りする、仕掛けを改修するとき以外は基本的に待ちなので、比較的低価格のものでも問題ありません。
餌用の安いものでも、ドラグは重要なので、例えばダイワならATDというドラグ機能がついてるもの以上で選定するようにしています。
初心者なら、実売価格で1万~2万円位のものがおすすめです。
やや重かったり、素材のグレードは低いですが、普通に使いやすいレベルになっています。
最近だと海水が入り込まないような仕組みがこの価格帯でも適用されてるので、長持ちすることもおすすめの理由です。
続けるかわからないなら、1万円以下のものでもよいかと思いますが、重かったり、新品でも精度が悪くてガタを感じたりします。
もしお金に余裕があるならば、可能な範囲で上位機種を買うと、使い勝手がよく、なめらかで、長く使えます。
■ 機種選定の5つのポイント
〇型番の間違えに注意
上記の写真を見てほしいのですが、この場合同じ5000番というリールのサイズを選択していますが、大きさがまるで違います。
ダイワのレグザとダイワのBGなのですが、基準が違うので糸巻量が変わっています。
メーカーによってこの値が変わりますし、リリース時期で基準を変えてたりします。(ダイワがちょうどシマノと同じ基準に変えている)
基本的に型番をみるよりは、糸巻量などを参考にして、リールのサイズを間違ってしまわないように注意してください。
〇重さと見た目の違い
写真の3台は大体ラインキャパシティ(糸巻量)として大体同じくらいのリールです。
(ちょっとストラディックがラインキャパシティとしては少ないですが、おおよそボディサイズが2500番を使ってるものを選定してみました)
型番にCとついてるものは、コンパクトを意味して、1サイズ小さいボディを利用しているモデルであることを表しています。
一番左が一番高いリールでダイワのルビアスLT3000-CXHというモデルです。ザイオンという軽くて強度の強い素材を使っていて、コンパクトに仕上がっています。ダントツの軽さで180gです。実売価格は30000円前後。
真ん中は一番安いリールでシマノのエクスセンスBB C3000SHGというモデルです。コンパクトですが、強度重視で重い素材を使っています。240gで、実売価格は15000円前後。
一番右が中くらいの値段のリールでシマノのストラディック 2500Sというモデルです。見た目は大きいですが、軽い素材を組み合わせてるので割と軽いです。220gで、実売価格は20000円前後。
軽いほうが釣りはしやすいですが、強度はアルミやマグネシウム(マグネシウムは超高い)のほうが強いです。
ザイオンはアルミと同じ強度を持ってるらしいので、軽さと強度を両立していますが、やや高い価格となります。
素材で値段が変わることを見た目でもわかるようにしてみました。
予算によって買えるリールはかわりますが、こんな風に違いが出ることを知っておくのもよいかと思います。
〇ギアの使い分け
深場を狙う場合や大物を狙う場合、ゆっくりルアーを動かしたい場合にはローギア、パワーギア(スペックで見たときのギア比が5.0台で、PGとかギアの表示がないもの)
仕掛けを素早く回収したい、素早くルアーを動かしたい場合にはハイギア(スペックで見たときのギア比が6.0台、HGとかHとかで表示される)
より仕掛けを素早く回収したい(仕掛けが軽いもの)、サワラなどの青物を狙うとき、サーフなどで風の影響を受けやすいときにはエクストラハイギア(スペックで見たときのギア比が7.0台、XGとかXHとかで表示される)
メーカーや機種によって基準が異なるので、その点は注意が必要です。
最初は中間点のハイギアか無印のローギアあたりが無難です。
〇ハンドルの形状
軽さを求めるならシングルハンドル
リーリングの安定性を求める場合はダブルハンドル
力強さを求めるなら、パワーハンドルやロングハンドル
迷うなら、スピニングの場合はシングルハンドル、ベイト(両軸)の場合はダブルハンドルを選ぶのが無難です。
〇右巻きか左巻きの使い分け(主にベイト(両軸)リール)
巻き続ける釣りの場合は利き手でリーリングしたほうが安定します。
私の場合は右利きなので、この場合右巻きとなります。
バス釣りのスピナーベイトやクランクベイトなどの巻物、マダイを狙うタイラバなどが該当します。
合わせが重要だったり、ロッドアクションを多用する場合は、利き手でロッドを持つほうが操作しやすいし、あたりがよく取れます。
私の場合は右利きなので、左巻きとなります。
ルアー釣り全般、タチウオの天秤釣り、キスなどの誘う釣りなどです。
コマセの釣りや置き竿の場合、どちらでも構わないです。
私は、あたりの取りやすさ、竿のコントロールのしやすさを重視して左巻きを利用しています。
スピニングリールは構造上ハンドルの付け替えができるのでどれを買ってもよいですが、ベイト(両軸)はハンドルを付け替えることができません。
自分のチャレンジしたい釣りがどのような特性を持っているかを調べて、最適なハンドルを選びましょう。
■ 新品と中古・型落ちについて
基本的には新品で買うのがおすすめです。初心者は釣りをよく知ってる人に選んでもらう場合を除いて、新品をお勧めします。
ただ新品でも最初はオイルがなじんでなくてリーリングが重かったりするので、その点はご注意ください。
リールも機械なので、初期不良はあります。できれば店頭で選ぶのがいいですが、安いのはネットなので、返品しやすい
amazonや楽天の大手釣具屋(釣具のポイントやキャスティングなど)のネット販売がおすすめです。
中古や型落ちは、リールの状態を自分で判断したり、ベアリング交換、オイルの塗り直しができるレベルの方ならよいです。
型落ちは安い分売れ残りが多く、欲しい型番がなかったりして、探すのが手間がかかるので、お時間のあるかたならいいと思います。
あと、中古はネットでは買わないほうがいいです。管理状態がわからないので、後悔する可能性が高いためです。
返品も手間なので、中古に関しては必ず現物を確認できるところで買うのがおすすめです。
安いものを狙うなら、型落ちや展示品を買うほうが安全です。
ただ、ものによってグリスが古くなったりしているので、自分でグリスアップなどをしないとドラグの出方が悪かったりします。
自己責任で選択してください。
■ 2022年1月時点で初心者向けのおすすめリール
50cm以下を対象としたスピニングリール(キス、カレイ、ブラックバスなど)
シマノの21アルテグラがよいです。ラインローラーに標準でベアリングが付いているためです。
またストッパーレスボディで不具合が出にくくなっている点でもお勧めです!
50cm以上を対象としたスピニングリール(シーバス、サワラなど)
ダイワ カルディア LT4000-CXH
<
キャスティングするベイトリール(ブラックバス、シーバス、タコなど)
ダイワ タトゥーラTW 100HL
落とし込むだけの船用リール(ビシアジ、タチウオ)
ダイワ スパルタンIC 150HL
—–
自分が狙いたい魚に合わせて、しっかりと検討して購入しましょう!
実際に買った釣具の一覧、その中でおすすめの機種を別途まとめます。
では、また!