様々な釣りのライン(糸)の選択方法と巻き方(高速リサイクラー)、結び方
釣り酒師あっきーです。
2019年からいろいろな釣りを経験し、糸(ライン)についてもいろいろ考えてみました。
個人的には魚のサイズ(cm)に合わせておおよその太さを決めるのがしっくりきています。
皆さんのライン選定のお役に立てれば幸いです。
様々な釣りのライン(糸)の選択方法と巻き方、結び方
魚を釣るにあたってライン(糸)はかなり重要です。
魚と自分をつなぐもので、種類によってアタリの取りやすさ、障害物との接触での摩耗性、扱いやすさなどが変わります。
また、想定しているターゲットの釣り方、サイズによってラインの種類や太さを変えます。
ここでは、基本的なラインの選択方法をご紹介します。
種類
大きく分けて3つあります。ナイロン、フロロカーボン、PEです。
それぞれの特徴、メリットデメリット、対応する釣りをまとめます。
ラインの種類 | 特性 | 利用想定 |
---|---|---|
ナイロン | ||
フロロカーボン | ||
PE |
太さ(強度)
私は、ラインの太さ(強度)の選択は基本的にターゲットのサイズ(cm)で選ぶのがわかりやすくで、太すぎず扱いやすいと感じています。
フロロカーボンはナイロンとほぼ同じ表記です。PEはメーカーにもよるのでおおよその目安。
ナイロン号数 | PE号数 | ポンド数 | ターゲットサイズ(目安) | ターゲット重さ(目安) | ターゲット例(私が狙ってるもの) |
---|---|---|---|---|---|
1号 | 0.2号 | 4lb | 30cm以内 | 2キロ | メバル、カサゴ、アジ、マス、ヤマメ、ブラックバス(スピニング) |
2号 | 0.4号 | 8lb | 40cm以内 | 4キロ | アジ、カサゴ、メバル、ブラックバス(スピニング)、ニジマス、フナ |
3号 | 0.6号 | 12lb | 50cm以内 | 6キロ | ブラックバス(ベイト)、キス(投げや船)、アオリイカ |
4号 | 0.8号 | 16lb | 60cm以内 | 8キロ | ブラックバス(ベイト)、カレイ、シーバス、アオリイカ |
5号 | 1.0号 | 20lb | 70cm以内 | 10キロ | シーバス、マゴチ、ヒラメ、マダイ |
6号 | 1.2号 | 24lb | 80cm以内 | 12キロ | シーバス、ヒラメ、サゴシ、イナダ |
7号 | 1.4号 | 28lb | 90cm以内 | 14キロ | ランカーシーバス、ヒラメ、サゴシ、イナダ、サワラ |
8号 | 1.6号 | 32lb | 100cm以内 | 16キロ | ランカーシーバス、サワラ、ハマチ、タコ |
9号 | 1.8号 | 36lb | 110cm以内 | 18キロ | サワラ、ハマチ、タコ |
10号 | 2.0号 | 40lb | 120cm以内 | 20キロ | シイラ、ブリ、タコ |
ただし、ターゲットや釣り方の特性によって、多少変更が必要。
ルアーは遠くに投げるためできる限り細めがよい
細長い魚で引きはそんなにないなら細めがよい
引きが強いターゲット(青物系)の場合は太めがよい
繊細な釣りを要求される場合は細めがよい
障害物を狙うなら太めがよい
重いおもりを使っての船釣りは太めがよい
などなど
長さ
ターゲットや棚(深さ)などで長さを決めます。
岸から釣る場合、100mあればだいたい足りますが、投げ釣りやルアーなど遠投するものは150m~200mあるとよいです。
私は基本的に150〜200m巻くようにしています。
たまに高切れといって、ラインが途中で切れる場合があります。100mだとそれ以上釣りができなくなるので、多めに準備しておくのが無難です。
また、ターゲットが青物の場合、走られることも考慮して、200m~300m準備しておくと無難です。
船から釣る場合、基本は150m以上欲しいです。意図せずに大物がかかることもあり、それに対応することや高切れの危険性を考慮しての数値です。
岸際のメバル、浅場のタコなど限定された状況であれば100mでも足りる場合があります。
また、外海の深場狙いなどは300m以上巻くこともあるようなので、釣り方に合わせてチョイスしてください。
長く巻いた場合、使ってる部分が痛んだ(けば立ってきた)時には、いったん糸をすべて別のスプールに出して、さらに別のスプールに移して、
もう一度巻きなおすとPEラインが再利用できます。
オススメのライン(私が使ってて不満がないもの)
基本的にできる限り価格が安く、品質が安定してるものを選んでいます。
ラインも上を見るときりがないので、ある程度手に入れやすい価格帯を使っています。
ナイロン
フロロカーボン
PE
クレハ(KUREHA) シーガーPE X8 150m
糸を巻くときにお勧めの道具
第一精工 高速リサイクラー2.0
これがあるのとないのでは、かなり手間が違います。
釣りをする人は必ず持っておいたほうがいい道具です!
なくてもできますが、あったほうがいいです。
ちなみにないときは私は以下のやり方をしていました。(ちょっとめんどくさい)
1. 鉛筆をスプールに通す
2. 鉛筆を自分の両足の指で固定
3. ロッドの一番下のガイドに通して、リールに糸を巻く
4. 糸を引っ張りながら巻く
リーダー
船ハリスを愛用しています。
リーダー専用はやや割高で、使い比べて大きな違いを感じなかったので船ハリスをつかっています。
基本的にPEラインの強度よりも4lb(1号分)くらい弱いものを選定して、必ずリーダーが切れるようにライン設計しています。
糸を巻く方法
基本的にPEラインを巻く場合は、少しナイロンラインを巻いてから、PEラインを巻きましょう。
私も一度経験したのですが、寒い日にラインが収縮してるのか、スプールのうえでPEライン全体が空回りすることがありました。
下巻をしてたリールは発生しなかったので、それ以降必ずナイロンの下巻をいれています。
また、リールのラインキャパシティが大きい場合、ナイロンラインを多めに下巻きして使います。
下巻用ラインは、私はDUELのカーボナイロンの4号を使っています。
例えばPE1.0号を200m巻けるリールで、PE1.0号を200m巻く前に、4号のナイロンラインを10m(スプール全体に糸が巻かれてる状態)くらい巻いて、その上にPEを巻きます。
利用するリーダーに揃えて下巻きの号数を選ぶのが、無難です。
大体のリールで、PEラインの糸巻量はX4という4本撚りのPEラインで計算されていることが多いです。
私が勧めるX8という8本撚りのPEはそれよりも少し細い場合が多く、4号を10mほど巻いても、リールに200m巻けることが多いです。
下巻の際は、何メートル下巻を巻けばよいかを計算してくれるシマノのツールがあるので利用してください。かなり便利です。
https://www.shimanofishingservice.jp/support/itomaki.php
使うPEラインが4本撚りか8本撚りか、あとはメーカーによって少し太さが変わるため、糸巻き量は若干変わりますが、ほぼ数値通りに使って問題ありません。
下巻のラインをスプールに巻く方法は、ジギング魂さんがまとめてくださっている巻き方が一番安定していました。
https://jigging-soul.com/4106
ぜひご覧ください。
下巻ラインとPEの接続は、FGノットがコンパクトでよいです。
下巻糸をリーダーに見立てて、FGノットを組みます。
巻きあがったらあとのリーダーとPEもFGノットで結びましょう。
FGノットについては、海のルアー釣りに必須!!ノットアシスト2.0 (第一精工) をご覧ください。
巻きあがったPEラインに、コーティング剤を最初から使うと長持ちします。
PEラインにシュを使ってます。
(人によってはKUREのシリコンスプレーなどを使ってる人もいるようですが、PEライン専用ではないので、私は使ってません。)
これだけできれば、リールの準備は完了です。
あと、ルアーやスナップ、サルカンとの接続はクリンチノットで大丈夫です。
http://daiwa.globeride.jp/column/line/contents/01/index.html
10号以上の太いラインを使う場合は、イモムシノットなど別途結び方を覚える必要があります。
では、また!