東京湾奥 ボートルアーサワラ釣り 初心者向け 釣り方とルアー選定
釣り酒師あっきーです。
2019年に初めて東京湾奥でボート(船)から青物(サワラ、イナダ)を釣りました。
それから継続して青物ルアー船に乗っています。
これまでの経験を振り返って、初心者向けに釣り方とおすすめのルアーをご紹介いたします。
ここでいう初心者は本当の初心者ではなく、本格的にこの釣りを始めたい人をターゲットとしています。
経験をもとにブレードジギングに関するノウハウをアップデートしました。(2023/12)
サワラを含め、初心者向けの東京湾船でのルアー釣りの本を出版いたしました。
シーバス、マゴチ、タコ、サワラ、クロダイ・キビレをターゲットとした、海でのルアー釣りにこれからチャレンジしてみたい方向けの本です。
東京湾 ルアー釣り初心者向けの本「ルアー釣り初心者なら東京湾」Kindle出版
Kindleでの出版となっており、Kindle Unlimitedをご契約の方は無料でお読みになれます。
東京湾奥 ボートルアーサワラ釣り 初心者向け 釣り方とルアー選定
東京湾は秋~冬にかけてがルアーフィッシングの好機で、サワラを中心とした青物、タチウオ、ランカーシーバスが狙えます。
特にサワラはボートから狙うとサイズがアベレージで70cm~80cmと大きく、引きが強烈ですし、食べてもおいしいのでぜひチャレンジしてほしい魚です。
この記事では、サワラを釣る際のルアー選定と釣り方に特化して情報をまとめます。
東京湾のサワラ釣りは、主に2種類の釣り方で釣ります。
大きく分けて、キャスティングとブレードジギングです。
表層にいる場合はキャスティング、中層〜底にいる場合はブレードジギングでの釣りとなります。
それぞれの釣り方と、ルアーの使い分けについてまとめていきます。
私が通ってる林遊船の林克樹船長のサワラ釣りのアドバイスがルアマガプラスで記事になってます。(2021年の記事)
https://plus.luremaga.jp/2021/08/18/116025/
ぜひ一度目を通すことをお勧めします!
キャスティング
サワラの活性が高い時は、水深0〜10mくらいの浅場(表層)にいて、状況によってサワラが跳ねたり、ナブラが発生したりします。
この状況はとても食いがいいので、ロングミノー、ヘビーシンキングミノーを使い分けて釣るのが一般的です。
ルアーに動きを出すためのロッドワークは慣れが必要なため、最初は基本的にただ巻きでの釣りとなります。
活性が高い時のサワラを初心者が釣るための近道は、ヘビーシンキングミノーの早巻きです。
初心者の時は表層でナブラがないとなかなか釣れません。誘い出して釣りあげるのは上級者のテクニックです。
ただ、目の前にナブラが来た時に、船長の指示とともにすぐに投げて、早巻きをすれば釣れる可能性が高まります。
ライントラブルが発生しないように、キャスト技術は磨いておきましょう。
ポイントは周りをみて落ち着いて素早くキャストすることが重要です。
また、フェザリング(人差し指でラインの出方をコントロールする)をきちんとやることで巻き出しが早くなり、釣れる可能性は上がります。
カラーチョイスのおすすめとして、天気がいい日はギンギラした銀色系。
曇りや雨のローライトのときは、金色やコットンキャンディなどが釣れる印象があります。
ヘビーシンキングミノーの釣り方
ヘビーシンキングミノーは、80mm〜90mmのコンパクトなフォルムで、25g〜30gのとても重たいルアーです。
コンパクトで重さがあるので、遠投できて、すぐに沈む点が特徴です。
ただ巻くだけで釣れるので、初心者にはとてもおすすめなルアーとなります。
主にナブラ狙いで、自分のリールで巻ける限界の速さでただ巻きで釣るのが基本です。
ナブラがないときに、投げて30秒ほどカウントダウンして、10〜15mまで沈めて早巻きでも釣れる時があります。
大船で風が向かい風の時で、0〜10mに反応がある時などは、ヘビーシンキングミノーがいいです。
ヘビーシンキングミノーのお勧めルアー
昔からよく釣れると言われているのは、ジャクソンのサゴシチューン。
早巻きで、たまに勝手に不規則な動きをしてくれるので、初心者でも使いやすくよく釣れるルアーです!
晴れはギンギラのサゴシのエサ、曇りや雨はナギラサゴシゴールドがおすすめです!
もう一つヘビーシンキングミノーでおすすめなのは、ダイワのサゴシーZ95HSです。
とても綺麗な動きで、かつ価格が安いという点で、ダイワさんやるなという印象。
こちらもよく飛び、サゴシチューンより安定した動きです。サゴシチューンで釣れない時にこちらを使うと釣れたりします。
動き的にはサゴシーZはナチュラルな動き、サゴシチューンはアピールな動きで、状況によって使い分けます。
晴れはギンギラギン、曇りや雨はサゴシ竜宮城やキンキラキンが実績高いです。
ロングミノーの釣り方
ロングミノーは、13cm〜14cmの大型のミノーで、主に早巻きとジャーキングでの利用です。
こちらは、ナブラが起きてる時、ナブラはないけど、魚探の反応が0〜10mの時にメインで使います。
魚の動きが早くて、広い範囲にアピールして魚を寄せたい時などはロングミノーが有効です。
また、魚探で10mよりも深いところで反応があるときでも、ロングミノーで表層をジャーキングしてるとサワラが深場から浮いてくることもあります。
それだけアピールが強いのが特徴です。
ルアーが長い分、風の抵抗を受けやすく、ある程度キャストに慣れないとなかなか飛ばないので、初心者は基本はヘビーシンキングミノーのほうが使いやすいと思います。
キャストに慣れたら、ロングミノーも使ってみてください。
ナブラの時は早巻き、ナブラがない時はジャーキングで誘い出す形です。
初心者のうちは、リズムよくジャーキングをするのが難しいので、ナブラの時は早巻きのみで勝負でいいです。
ナブラがなくて反応があるときに、周りの上手い人をみてジャーキングを覚えてください。
ジャーキングは以下のイメージトレーニング用の動画を見るとよいです。
ロングミノーの方がボディが大きいこともあって、誘い出しではヘビーシンキングミノーよりも釣れる印象があります。
ただし、向かい風に弱いので、大船などで向かい風の時はヘビーシンキングミノーがおすすめで、追い風のときにロングミノーを使いましょう。
ジャーキングも縦ジャークと下向きのジャークがあります。
縦ジャークのほうが楽に左右にルアーを動かすことができますが、ラインスラック(糸をわざと緩めて、糸の反動を使ってルアーを動かす)の使い方が難しく、初心者は下向きにラインを張りつつジャークする方が簡単です。
ロングミノーのお勧めルアー
初心者向けにおすすめなのは、メガバスのX-80 MAGNUMです。
重心移動が素晴らしく、遠くに飛ぶのと、ただ巻きやジャークで安定した動きである点が良いです!
特に初心者にとって、よく飛んでただ巻きでよく泳ぐという点が魚に近づく一歩なので、こちらを準備して欲しいです。
カラーは天気が良い時はHT CHART BACK IWASHI、曇りや雨の時はGLX AKAKIN IWASHI IIなどがよいでしょう。
割とサワラはチャート系、UV系に反応が良くて、メガバスのX-80 MAGNUM+1にある、どチャートとかよく釣れます。
ジャークができるようになったら、OSPのルドラ、パームスのアークローバーなどもおすすめです!
最近は人気がありすぎて、なかなか売ってないですが、ブルーブルーのブローウィンもおすすめです!
ブレードジギング
最近の東京湾では、メタルジグにブレードがついたものでジギング(ブレードジギング)するのが最近の流行りです。
ブレードジギングでは、魚探の反応に合わせて、釣り方を変えることです。
おおよそ東京湾のサワラのブレードゲームでは水深が0m〜30mほどです。
表層で魚はいるけど、ミノーで釣れない時にブレードジグで釣るのが有効な時があります。
ベイトフィッシュがシラスやカタクチイワシの小さいサイズのときは、ミノーに反応せず、小さなサイズのメタルジグに反応する場合があります。(マイクロベイトパターンといいます)
リーリングは巻けるだけ早い超高速巻きが基本で、状況に応じてゆっくり巻いたりします。
ゆっくりと巻くと、シーバスやタチウオなどが釣れるケースが多くなります。
状況によっては、ゆっくり巻く時にサワラがヒットするケースもありました。
なので、釣れた人から情報をもらって、その状況に合わせるのが得策です。
サワラはガツンと当たるので、その時に合わせず、竿に重みが乗って、魚が反転してから合わせてください。
私の場合は、ドラグはやや緩めです。ジャークしたら少しドラグが滑る感じで、手で引っ張ったらドラグが出せるくらいにしています。
人によって締めとけという人もいますが、口の身が柔らかいので、バラしが増える印象もあって、やりとりでグイグイと深く刺さるようなイメージです。
ブレードジグの釣りで重要なのは定期的なフック交換です。
ブルーブルーの小峰さんのツイートで気づいて、チェックを増やしたのですが、2時間くらい使ってると錆びるし、フックが甘くなるので、交換しましょう。
時合い待ち中なので大切なお話を。
ブレードジグのシングルフックは1〜2時間に1度は交換する事。
1日同じ針は絶対NGです。
タングステン・鉛は硬いので釣れてなくても、錆びてなくても、ボディに当たって針先は痛みます。
試しに2時間使った針と新品を触るとその違いが分かります。 pic.twitter.com/HqKcUAzps9— 小峯 青 (@blueseabass) October 12, 2023
ブルーブルーの小峰さんはVANFOOKがいいとおっしゃっていて、使ってみましたが、フッ素加工されたタイプが刺さりがよくていい感じです!
ブレードジギングの釣り方
表層でのブレードジギングは遠投して、可能な限りの超早巻きで釣るのが基本です。
ロッドのパワーにもよりますが、40gがキャストしやすくて釣りやすいです。
深場を狙う時の釣り方は、払い出し側か抱え込み側かで変わります。
払い出し、抱え込みを判断する方法は、船に乗って座席が決まり、ポイントが定まった後に一度ルアーを真下に落とし込んでみてください。
ルアーが船から離れていく場合は払い出し、ルアーが船の下に入り込んで行く場合は抱え込みといいます。
要は潮の流れがどちらに流れているかによって、釣り方を変えます。
払い出し、抱え込みのどちらにせよ、ブレードジグをできる限り遠投します。
遠くに飛ばせば飛ばすほど誘える範囲が広がるのでいいです。
底まで沈める際は、沈めている間フェザリングをして、糸ふけを出さないようにして、底についたらすぐに巻きあげましょう。
これで根掛りが、ある程度防げます。(完全には難しいです)
抱え込みと払い出しで、沈む速度や抵抗、浮き上がり方が変わるので、その状況に応じてジグの重さを変えたり、フォールの回数を増やしたり、巻く回数を数えたりします。
潮の流れの強さによっても、状況は変わりますので、そのあたりを考慮していくことが重要です。
30秒以上着底しない場合は、ルアーが軽すぎるので、10gずつあげて、30秒以内に着底する状況を作った方がルアーを追わせる回数が上がって釣れる印象です。
抱え込みの場合、着底は早いのですが、流れが船に向いていることでラインスラックが出やすく、早く手元に戻ってきます。
基本的に遠投して、ルアーを着底させる時に必ずフェザリングをして、糸が引かれるならラインを出して、スラックが出たら巻き取り、張らず緩めずな状態をキープします。
着底したら糸フケを取って、早巻きすると、リール1回転で30〜50cmくらいのイメージで浮いてくる感じです。
反応から5m上まできたと感じたら、またフォールさせます。(このときも張らず緩めずをキープ)
おおよそ、キャストして2〜3回のフォールを入れると手元に戻ってきます。
潮が早い時は舟下に潜り込むこともありますので、その際はおまつり防止のため、早めに回収しましょう。
払い出しの場合、ルアーが遠くに流されるので潮の早さにもよりますが、着底までの時間が1.2倍〜2倍ほどかかります。
フェザリングをして糸を張らず緩めずをキープして、自分である程度数を数えて何秒くらいでそこにつくかをカウントしてみてください。
こちらも、30秒以上着底しない場合は、ルアーが軽すぎるので、10gずつあげて、30秒以内に着底する状況を作った方がルアーを追わせる回数が上がって釣れる印象です。
払い出しは早巻きをすると抱え込みよりも早く浮いてくる感じがあります。
潮上に向かって巻くことで、ラインが上に流され、浮きやすいと推測しています。
イメージとしてはおおよそリール1回転で50〜80cmくらいのイメージです。
こちらも反応から5m上くらいにきたと感じたら、またフォールさせます。(この時も流されるのでサミングしながら張らず緩めずをキープ)
おおよそ4〜5回ほどフォールさせると手元に戻ってくる感じです。
効率よく探れるのは払い出しとなりますが、抵抗が大きいので抱え込みに比べてルアーの速度が落ちます。
その日のサワラが抱え込みの巻く速さと払い出しの巻く速さのどっちに反応しているかを意識すると釣れる確率が上がります。
自分がいる舷を意識して、逆側で釣れることが多い場合、その時に自分が払い出しか抱え込みかで逆側のほうが釣れる可能性が高いと言えます。
そんなことも想像しながら釣りをすることでちょっとずつ釣れる確率を高めていく感じです。
ブレードの形状も一般的なのはコロラドですが、ウイローリーフも準備して、抵抗が大きすぎる場合にはブレードを交換するのも有効だと考えます。
サワラは、目が良くて見切りも早いし、結構気まぐれで食いがいい時はバクバクですが、ダメな時は何してもダメ。
でも特定の条件が揃えば食うなどの感じで、運に左右される要素が大きな釣りだと思います。
そんな中でも少しづつ確率を高める方法は存在するので、タックルを選んだり、ルアーを選んだり、釣り方を工夫することで人より釣れる確率を上げることはできるので、さまざまな工夫をしていくことに意味があると感じます。
こういう頭の使い方も楽しいし、なんといってもサワラはとても美味しいのでぜひチャレンジしてみてください!
ブレードジギングのお勧めルアー
ブレードジグの重さは、通常は40g、潮が早い時は50g、それでも底を取れないなら60gという感じ。
誰もがお勧めしている、アクアウェーブのメタルマジックTGは必ず準備しましょう。
タングステン(TG)がコンパクトでより遠くに飛ぶのでおすすめです。
ただ、マイクロベイトパターンはコンパクトなTGの方が有利だし、広く探れるのはTGなので、お金に余裕があればTGで揃えましょう。
環境にもTGのほうがいいです。
ナチュラル(魚に近い色)とアピールカラー(目立つ色)の2色を準備しましょう。
正直特定カラーが釣れるということはそんなになくて、メタルマジックだから釣れてるという印象。
自分が自信を持って投げられるカラーを持っていくのがおすすめです!
個人的には、シルバー系とゴールド系あたりを1つずつ準備すればOKと感じています。
カラーはUVピンクシグナルO.B.が私の実績カラーで、あとはシルバーやUVマジシラスなどがおすすめです。
メタルマジックは針に糸が絡まりやすいので、巻き心地が通常より重かったり軽かったりする場合、竿を振って、解いてあげる必要があります。
この辺りは慣れてくると分かります。
アクアウェーブ メタルマジックTG 40g
最近は、メタルマジックを真似たようなルアーがたくさんあるので、メタルマジックが見つからなければ、それ以外のメーカーでもそれなりに釣れると思われます。
価格を安く抑えるなら、パームスのヘキサーBかメタルマジックの鉛版のメタルマジックショアがおすすめです。
どちらも、とても巻きが安定しています。
鉛なので、価格も1000円以下で買える点がメリットですね!
メタルマジックショア 40g
まとめ
サワラ釣りはとてもエキサイティングで、楽しい釣りです。
ルアーフィッシングの経験がある方なら取り組みやすく、運がよければ釣れる魚なのでチャレンジしてみてください!
■ サワラ情報
サワラについては以下に情報をまとめていますので、初心者の方はご覧ください。
東京湾奥 ボートルアーサワラ釣り 初心者推奨タックル
サワラ 初心者向け 捌き方の案内とオススメ料理
では、また!